知恵で、着物づくりを次世代に伝える。

古い額裏を利用して作った衝立
古い額裏を利用して作った衝立

あるお得意様から、着物を利用して「風炉先」をつくりたいというご注文があり、早速今までお願いしている外注先に久しぶりに問い合わせたところ、高齢のため過日廃業されたということだった。さらに、仲間の職人さんを紹介したいが、同じ理由で廃業したところばかりで、紹介するところがないと言われた。

そこで、色々と考えた挙句、ある業者さんのことを思い出し早速連絡をとったところ、このたびの注文を引き受けていただけることになった。

 

最近、これだけでなく、お客様からご注文いただいても、お応えできないものが本当に増えてきた。丹後では織屋さんが減り、京都では染屋さんや問屋さんが減り、これでは日本の伝統産業といわれる着物業界も、一体これからどうなるのだろうと思う。一度途絶えたものを、いざ再興しようと思ってもなかなか大変だ。業界全体で知恵を絞って、次の世代へ伝える工夫をしなくてはいけないと思う。